ロータス・エヴォーラGT410スポーツ試乗 軽量化と空力向上 一般道でも満足の走り
公開 : 2018.04.11 11:10 更新 : 2018.04.11 11:50
強力なグリップと魔法のようなサスペンション
マニュアルギアの変速時には相変わらずのクセがあるが、アルミニウムのシフトノブはショートストロークで、カチッと剛性感のあるフィーリング。ヒール&トウのしやすいペダルレイアウトと相まって、変速が楽しくて仕方ない。
今回は凍結するほど寒かったものの、乾燥した路面では、パイロットスポーツ・カップ2のグリップは限度知らずだから、自信を持ってクルマと対峙することができる。
実際、へセルに位置するロータス本社でのサーキット走行では、そのグリップ力の素晴らしさを確かめることができた。必要な荷重移動とアクセルやスロットルの操作が伴わなければ、テールスライドは起きないと感じられるほど。
ただ、コーナーの縁石を攻めるよりも、ウェット路面や、郊外の道を走ることが多い場合は、追加費用無しで選べるシュラン・パイロットスポーツ4Sと、少し穏やかな設定のビルシュタイン製ダンパーの組み合わせをお勧めする。
決して乗り心地が荒いわけではない。硬さはあるものの、大きな凹凸に出くわしても、アルミニウム製のタブシャシーに振動が伝わるようなことはない。この魔法のようなサスペンションは、一朝一夕では得ることはできないが、エヴォーラGT410スポーツの大きな魅力となっている。
ハイパワーなエヴォーラを購入して、ふたりでドライブを楽しむという素晴らしい日々にも、水を差すことはないだろう。
こうなると、日常的な一般道での走行が気になるはず。