スズキ 英国でディーゼル車の販売終了 需要の低下受け
公開 : 2018.04.11 11:40
英国でのディーゼル車の販売不振を受け、スズキはラインナップからディーゼルを廃止することを決定しました。今秋からの新規制とは関係ないと主張しています。ポルシェもディーゼル車を削減しましたが、完全には廃止しないようです。
もくじ
ディーゼルの需要低下
先月、英国市場におけるディーゼル車の販売は前年同月比で37%減少した。新車市場全体の拡大率の2倍以上の速さでディーゼル車市場は縮小しているということだ。
現在スズキが使うディーゼルエンジンは1.6ℓDDiSの1種類のみだ。その搭載車種もヴィターラ(日本名:エスクード)とSX4 Sクロスの2車種のみだ。スズキの英国でのセールスに占めるディーゼル車の割合はもともと少ない。それが現在ではわずか3%になってしまっている。スズキのスポークスマンによれば、この需要の低下が今回の決定の理由のようだ。
「英国スズキのラインナップの中でディーゼル車の需要が非常に低くなっているため、英国向けヴィターラやSX4 Sクロスのディーゼルモデルの生産を中止しました」
「その代わり、ブースタージェットと呼ぶガソリンモデルの売れ行きが好調です。これらのエンジンの実燃費が優れていることに起因します。今後はディーゼル車の販売は現在の在庫車のみとなります」
ただし、アイルランドではディーゼル車の需要があるため、引き続き販売を続けるとのことだ。
昨年、スズキは英国で4万台以上を売り上げた。そのうち、ディーゼルのヴィターラやSX4 Sクロスはわずか1000台ほどだ。スズキが将来的にディーゼルを再販する可能性はあるものの、その見込みは薄いだろう。