アストンとロールスの「いざこざ」に見る、ラグジュアリーカーの未来

公開 : 2018.04.14 11:40

ロールスの意見 カスタム化、市場の展望

「このビジネスに数年携わり、数多くの顧客と話をしてきてわかったことは、普通とはまったく異なるものを提供することが本質的に重要なのだということです」とロールス・ロイスのCEOトルステン・ミュラー・エトヴェシュは語る。

「見かけが豪華であるかとか、価格がいくらかということではありません。われわれのクルマが中身も含めて非常に特別かどうかということなのです。他社とは違ったルートを進む以外、われわれに道はありません」

「非常に柔軟性の高いわれわれの新しい生産システムの大きなアドバンテージは、ビスポーク(特別注文)のクルマもラインで完成させられることです。通常のクルマと別にして製造する必要がないんです。これにより品質の問題がなくなるばかりでなく、生産効率も大きく向上します」

「特注専任は100人で、われわれのクルマの90%が特別装備を持っています。オーナーは特別あつらえのプロセスに参加するんです。芸術作品をつくるように。オーナーも作品の一部になれるんですよ」

「ビスポークは、今やわれわれのビジネスにとって非常に重要で価値あるものです。ロールス・ロイスは、これなしでは生き残れないといってもいいくらいです」

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