フォルクスワーゲンCEO マティアス・ミュラー氏 金曜日に退任
公開 : 2018.04.12 11:10
2015年の排ガス不正問題の後からフォルクスワーゲン・グループを率いてきたマティアス・ミュラーが、今週末で退任するようです。後継として名前が上がっているのは、現在VWブランドのトップを務めているハーバート・ディエスです。
VWの構造改革
マティアス・ミュラーはフォルクスワーゲン・グループのCEOの座を今週金曜日に降りることを決意したようだ。これは同社の「リーダーシップ構造改革」の一環として進められる。
ドイツの一部メディアの報道によれば、2015年のディーゼル・スキャンダル以来トップに立ってきた彼の後継は、フォルクスワーゲン・ブランドのボスであるハーバート・ディエスとなるようだ。
フォルクスワーゲン・グループはこれを認める声明を発表し、複数の執行部メンバーが交代するという。ただし、この声明の趣旨にミュラーの退任が含まれているかどうかというAUTOCARの問い合わせに対しては、「メディアの憶測に対するコメントはしません」という立場を崩さなかった。
われわれの見解では、今回の人事異動はヴォルフガング・ポルシェ、ハンス・ミシェル・ピエヒ、ハンス・ディーター・ペッチの発案によるものだ。
ミュラーがグループを離れることにより、彼が籍をおくポルシェの取締役会にも空席ができることになる。
ミュラーは、排ガス不正スキャンダルによって辞任したマルティン・ヴィンターコルンの後継者としてフォルクスワーゲン・グループにとって最も厳しい期間を率いてきた。