長期テスト ホンダ・シビック(2) 積算2011km 欠点を上回る長所

公開 : 2018.04.19 15:40

ホンダ・シビックの長期テスト、第2回です。若者受けするルックスを備えながら燃費も良く実用性にも優れているとあって、編集部内でも人気です。1.0ℓの3気筒エンジンは、低速時の特徴的な音を除けば特に煩わしさはないようです。

走行2011km ルックス、走りともに良好

長期テスト車としてこのシビックを購入して以来AUTOCAR編集部内で人気を博している。年齢が上のひとは実用性と燃費(17km/ℓ以上)に惹かれ、若者は少しばかりタイプRに似たルックスが気に入っているからだ。

実は、外見の評価はちょうど半々に分かれている。わたしは自由に評価を変えてもいいと思う。というのもわたし自身、はじめはそのみにくさを嘆かわしく思っていた。

しかし次第に、瑞々しいレッドのボディやちょっとやんちゃなイメージのブラックのアロイホイールが気に入り始めた。そしてホイールベースの長さと車高の低さ。このふたつが動的性能に大いに貢献していることがわかり、考えを改めた。

さて、ボンネットの下に収まっているのがわずか1.0ℓの3気筒エンジンだと聞けば、ほとんどのひとが驚き、混乱するだろう。

わたしとしては少し評価に迷うところだ。低速時には変わったビートが聞こえてくるが、もしかするとそこまで煩わしく感じないかもしれない。ガラガラとうるさいディーゼル車に乗っていたような世代にとってはほとんど気づかないだろう。

いっぽう、もしわたしが容赦ない人間なら、「速度を上げるとエンジンノイズはロードノイズでかき消される」ととりあえず書くところだ。それだけロードノイズは入ってくる。何より、決して129psもの速さを感じない。原因のひとつに車両重量があるのは間違いない(実は旧型よりも僅かに重いのだ)。

しかし、パワーがリニアに出て、シフトアップ時のトラクション切れ感も少ないので、うまくごまかせている。

わたしは今でもできるだけ気筒数が多いエンジンが好きだ。6気筒エンジンの方が、それ以下のエンジンよりも好ましい。しかしこのシビックに関しては今の所その他すべてを気に入っており、つい好意的な見方をしてしまう。エンジンについても好みを曲げてしまっている。

テスト車について

モデル名:ホンダ・シビック1.0 VTEC SR
新車価格:2万340ポンド(314万円)
テスト車の価格:2万340ポンド(314万円)

追加した装備一覧

無し

テストの記録

燃費:16.4km/ℓ
故障:無し
出費:無し

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