英国ツーリングカー選手権(BTCC) 2018年、昨シーズンとの違いは
公開 : 2018.04.21 18:40
番外編2 2018年の見どころ8選
1 アシュリー・サットンのサプライズはもうない
BTCCでまだ2シーズン目、チームBMRスバル・レボーグでは1年目のアシュリー・サットンの昨年の大活躍を予想したひとはほとんどいない。今年はサットンにとって大きく異なるプレッシャーと戦うシーズンになる。BMRチームは今年はレースカーを3台に減らし、以前のチャンピオンであるジェイソン・プラトーも帰ってきた。1勝しか挙げられなかった苦しかった昨シーズンからの復活を狙っている。
2 BMWボーイズ
2017年のサットンの最も近いライバルはコリン・ターキントンだった。WSR BMWのメーカー・タイトルを獲得した連中のリーダーだ。2012年のチャンピオン・アンドリュー・ジョーダン、勝利経験豊富なロブ・コラードと並んで、チャンピオン2回の猛者が不変のトリオで復活する。
3 イングラムの期待
トム・イングラムも2017年のもう一つのサプライズだった。スピードワークス・トヨタ・アベンシスで4勝をあげた。走りは速い一方、課題は一貫性だ。チームがうまくいけば、イングラムはダークホースになれるだろう。
4 ポルシェの侵攻
ゴードン・シェデンに代わって、ポルシェ・カレラ・カップで総合優勝2回のダン・カミッシュがチーム・ダイナミクス・ホンダ・シビック・タイプRのドライバーに加わった。
911レーサーで代わったのは彼だけではない。BTCCで2勝を挙げているステファン・ジェリーはカレラ・カップで2年を過ごした後、チーム・パーカー・レーシングBMWのドライバーとして復帰する。
5 フォードの新型フォーカス
長年連れ添ったマット・ジャクソンと袂を分かったモーターベース・フォード・フォーカス部隊は、優勝経験のあるトム・チルトン、サム・トードフ、ジェームス・コールを今年のドライバーに採用した。ケントを本拠地とするチームにとって、いずれも先頭集団で戦うことのできる実力の持ち主である。
6 ドラマが二倍に?
BTCCの60回目のシーズンを記念して、7月29日にスネッタートンで行われる第3戦は、60マイルの「ダイアモンド・ダブル」になる。ペナルティのバラストはなく、一日限りの限定的なセッションでポイントは2倍与えられる。
7 アルファの挑戦
アルファ・ロメオのバッジがグリッドに帰ってくる。HMSレーシングが用意したジュリエッタをロブ・オースチンが走らせる。ワークスが全面的にバックアップするわけではないが、エントリーは英国アルファ・ロメオ販売店網がサポートする。
8 さらなる任務の逆転
各週末の最終レースでは抽選でグリッドを部分的に逆転させているが、今回、それが6番目から12番目のポジションまでに拡大され、抽選では悲鳴が起きている(以前は6番目から10番目までだった)。