長期テスト マクラーレン570GT(2) 日常づかいで気づいたことは
公開 : 2018.04.24 16:40 更新 : 2018.04.25 14:13
驚くほど快適、燃費も良好
ドラマチックなほどに速いクルマだ。公道では、潜在能力の片鱗を見ることさえほとんど叶わない。しかし、分別あるスピードでも、ステアリングから感じる最高のフィードバック、キビキビしたダンピング、デュアルクラッチ・トランスミッションのレスポンスには惚れ惚れするだろう。
高速では驚くほど快適だ。タイヤからのロードノイズも妥当だろう。路面の段差を越えればドスンという衝撃は来るものの、開放感のあるガラスルーフはリラックスでき、素晴らしいオーディオがエンジン音をかき消す。そのうえ、巡航燃費も12.8km/ℓ近くだ。これまでのところ、ただ感嘆するばかりだ。
一方で、市街地ではマイナス面も多い。視界の広さはありがたいが、ノーズリフトを急いで使わない限り、スピードバンプでフロントエンドが傷つきやすい。クルマを駐めるにしてもドアを開けるスペースをよく考える必要がある。思ったよりもスペースは必要ないが、出られずに閉じ込められるのはごめんだ。
わたしなりの解決策はこれだ。私の4歳の息子を同行させるのだ。チャイルドシートに乗せれば、子どもは今まで味わったことのない道路の眺めが体験できるし、子供連れ用の駐車スペースに駐めることもできる。乗り降りのスペースの心配をしなくてもいい。「ツーリング・デッキ」とマクラーレンが呼ぶ、ガラス製のリアハッチがついたトランクルームがあるので、買い物後の荷物の心配も(あまり)いらない。