CEOに聞くジープの将来 販売50万台増/車種拡大めざす 識者の見解は
公開 : 2018.04.21 08:10 更新 : 2018.04.21 11:01
48Vハイブリッドの導入
「ディーゼルを欧州の規制に適合させるのに必要な投資は相当な額になります。なので、ハイブリッド化に要するコストとあまり変わらなくなるんです」とマンリーは言う。「48Vマイルドハイブリッドとプラグインによるハイブリッド化は、ディーゼルの有力で現実的な代替案になるでしょう」
ディーゼルエンジンの強力なトルクは、ジープのオフロード性能の重要な要素だったはずだが、心配はないのだろうか?
「ハイブリッド化しても普通の4×4ドライブには十分なトルクを供給できます」とマンリーは言う。「重くはなりますが、バッテリーのエネルギー密度は年々向上するので、時とともに改善されていくでしょう」
マンリーはジープのエンジニアリングの進歩を誇りに思っている。新しいガソリンベースのハイブリッドが発売されれば、パワートレインも大幅に改善されるという。
リバティ(2002年〜2012年販売)のようなモデルが姿を消したので、ジープは高度な全輪駆動システム、モノコック構造デザイン、それに普通車のようなサスペンションにフォーカスしていると、彼は指摘する。
「われわれが行ってきたことは、普通車のような乗り心地とハンドリングの実現です。これが重要です」とマンリーは言う。「例えばリバティは旧世代のSUVでした。妥協の産物で、購入者の15%しかその性能に満足していません。評判が悪かったのも仕方がありませんね」