CEOに聞くジープの将来 販売50万台増/車種拡大めざす 識者の見解は
公開 : 2018.04.21 08:10 更新 : 2018.04.21 11:01
ジープはどこまで高級市場に向かう?
「ジープの来歴」のイラストのように、8万6000ドル(923万円)のグランド・チェロキー・トラックホークが極端な例だ。75年前の第二次世界大戦の戦場で、ジープはのろまな実用車だった。
今日、トラックホークは707psで0-100km/hを3.5秒で走り抜けるラグジュアリーなクルマだ。ナスカーのように獰猛で、上等なレザー内装を持つが乗り心地は悪い。
ジープがをラングラーやグランド・ワゴニアといったモデルで、グランド・チェロキーより上の新しいテリトリーを見据えているとすると、トラックホークはまさにその先導役ではないのか?
「簡単に言えばその通りです」とジープのCEOマイケル・マンリーは言う。
しかし、ジープは増えすぎたランドローバーやレンジローバーのように、超高級路線を目指しているわけではない。
これは特に米国のユーザーにとってはうれしいことだ。米国ではジープは偉大なアウトドア、放浪の自由と同義語なのだ。
しかし純粋にビジネス的には、これはあまり嬉しくないかもしれない。価格が高いほどマージンは大きくなり、CEOの顔は綻ぶからだ。