CEOに聞くジープの将来 販売50万台増/車種拡大めざす 識者の見解は
公開 : 2018.04.21 08:10 更新 : 2018.04.21 11:01
超高級より頑丈で実直なSUVに
昨年、次期ジープ・ワゴニア・ファミリーを新しいモノコックシャシーにするという野心的な計画がひっそりと撤回された。それをもってレンジローバー、メルセデス・ベンツ、BMWと戦うという野望も流れたわけだ。代わってFCAグループのアルファ・ロメオとマセラティが戦うことになる。
ワゴニアは低コストのフレーム構造ボディのプラットフォームを使う。おそらく、ラムのピックアップの派生車種になるだろう。RAM1500の故郷であるデトロイトのワレン工場で生産される予定だからだ。
ジープはワゴニアとグランド・ワゴニアをフルサイズSUVの2種類のトリムレベルとして展開するかもしれない。シボレー・タホや同じプラットフォームを使うキャデラック・エスカレードと戦うためだ。
タホに対抗するワゴニアは5万5000ドル(590万円)程度、一方エスカレードを狙い撃つグランド・ワゴニアは8万ドル(858万円)程度の価格となるだろう。
プレミアムメーカーがアルミニウム製のスペースフレームシャシーと超ラグジュアリーなインテリアで戦い抜く一方で、ジープは優良顧客に対して頑丈で実直なSUVを提供するだけで満足しているように見える。
以前より劇的にドライブフィールが改善され、ラグジュアリーな感じだが必要以上に豪華だったり高価すぎたりしないSUVである。