中国 外資系自動車メーカーの出資制限を撤廃 2022年までに

公開 : 2018.04.19 07:10

対中輸出拡大がカギに

先日にはメイ首相が訪中し関係強化を図った。英国自動車製造販売協会のボスであるマイク・ハウエス氏はこの好機に期待を見せた。

「中国がクルマの輸入にかける関税を低減するというのは非常に良いニュースです。われわれが持つプレミアムカーやラグジュアリーカーに対する需要が高まるでしょう」

「中国はわれわれにとって非常に重要な貿易相手国です。お互いの自動車関連会社に巨額の投資をしあっており、貿易の自由化による英中の関係強化は双方にとって大きな利益をもたらすでしょう」

中国での英国車に対する需要の増加は国内需要の減少を補うための鍵となるだろう。英国の新車市場は縮小傾向にあり、先月の販売台数は15.7%の減少であった。しかしながら、英国で生産されたクルマの輸出は依然として好調だ。1月の海外需要は記録的数値であった。

フォードの副社長であるジム・ファーレイ氏は、習首席の今回の計画を慎重に受け止めている。新型フォーカス発表の際に問われると「フォードにとって米中の貿易関係は重要な問題ですが、われわれは両政府が問題を乗り越えられるだろうと期待しています」と答えた。

「中国が関税を引き下げるというニュースには期待していますが、まだ喜ぶには時期尚早でしょう」

中国が関税率を変更するという意向はアメリカ大統領のドナルド・トランプとの論戦において明らかにされたものだ。先日トランプ大統領は中国の25%もの関税を「愚かな貿易」の例として挙げた。彼はツイッター上で「中国は貿易障壁を取り除くことになるだろう」「関税は相互的なものとなり、知的財産保護に関しても何らかの措置がとられるだろう」と述べた。

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