官能性は低いが、とにかく「速い」

第2日目 AM11:30/サンガット

オートルートでは優位を誇示したGT2だったが、路面状態がそれほどなめらかではない曲がりくねった道では、ほかの2台に比べてまるで冴えなかった。

速いことは速い。だが、乗り心地はきつく、ハンドリングはアンダーステア気味で、そのレスポンスはライバルのイタリアン・カーほど鋭敏ではない。

それにもかかわらず、わたしはGT2から降りるたびにその強烈な加速に驚嘆し、クラッシュさせずに済んだことを喜び、そしてまた再び乗りたいという気持ちを抱いた。GT2はそういうタイプのクルマなのだ。

ドライバーがその気なら、超エキサイティングな走りが楽しめる。逆にあまり気乗りしない状態なら、GT2は文字どおり「尻が痛くなる」クルマでしかない。また、GT2はほかの2台とキャラクターがまるで違うように感じる。

エモーショナルに訴えかけてくる魅力は弱いが、メカニズム的には頑丈で、何度テールから生け垣に突っ込んでも壊れなさそうなイメージがある。

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