アウディe-トロン テスラより “急速な” 充電が可能 航続距離500km
公開 : 2018.04.23 19:15
バッテリーの詳細
e-トロンの市販仕様に搭載されるリチウムイオンバッテリーの詳細も初めて公開された。
36個の靴箱ほどの大きさのバッテリーをフロントアクスルとリアアクスルの間のフロア部分に搭載することで、重心を下げるとともに衝突時の保護に努めている。
このモジュールは12のパウチから形成されており、それぞれ60Ahの容量を持つ。これは日産やテスラが使用するものより大容量だ。生産はLG化学またはサムスンが担当する。
大半は中央部分にフラットに並べられているが、一部は補助的にメインバッテリーとリアシートの間に置かれている。
バッテリーは決して軽いとは言えず、e-トロンの車重の700kg以上を占めているようだ。
バッテリー技術の核となっているのは、バッテリーモジュール下に取りつけられた格子状の水冷式冷却システムだ。フロントに搭載されたラジエターを通して放熱するよう設計されている。極端な気候においては、補助的に設置された熱交換装置がバッテリーにとって最適な23℃から35℃に保つよう冷却または加熱を行う。
家庭などのAC電源による充電は11kWとされるが、オプションで22kWのチャージャーも選択可能なようだ。
150kWのDCチャージャーは30分でバッテリーの80%の充電が可能だという。これは欧州の自動車メーカーが共同で普及を進めている「IONITY」のシステムを利用するものだ。