スズキ・スイフト・スポーツ 新型に試乗 ターボ化と軽量化されるも、英国価格は上昇
公開 : 2018.04.27 10:10
ターボチャージャーを装備しつつ、軽量化を果たした新型スイフト・スポーツ。先代で高い評価を得ていたスズキのホットハッチが持っていた、ファン・トゥ・ドライブな性格が新モデルでどう変化したのか、英国の道で評価します。
もくじ
どんなクルマ?
ー エンジンはNAからターボに 車重は3ケタ台
ー スイフトらしいエクステリアに充実の装備
どんな感じ?
ー クルマの重心移動を楽しめる挙動
ー ファントゥドライブは変わらずも、従来型にはない不満も
「買い」か?
ー ライバル多数の中、価格上昇をどう捉えるか
スペック
ー スズキ・スイフト・スポーツのスペック
どんなクルマ?
エンジンはNAからターボに 車重は3ケタ台
価格相応が一般的な自動車業界において、手頃な価格のクルマから驚きを得ることは、珍しい。しかし、2006年に登場した2代目のスズキ・スイフト・スポーツは例外だった。そして3代目の6年間のモデルライフを終えて登場したのが、この4代目。小粒なドライバーズカーとしての評判を維持するべく、コンセプトは従来路線を貫いているようだ。
といっても、基本的なレシピには小さくない変更が加わっている。3代目に搭載されていたシャープな自然吸気1.6ℓエンジンは、1.4ℓのターボエンジンに置き換わり、若干だが出力は向上している。ちなみにこのエンジンは、ビターラ(エスクード)やSクロスに既に搭載されているユニット。ちなみに、クロスオーバーのクロスビーやイグニスと同じ、静岡にあるスズキの相良工場で製造されている。
139psという最高出力よりも、ターボ過給されることで、2500rpmで発生する最大トルク23.4kg-mという数値の方が目につく。先代スイフトスポーツの約半分の回転数で最大トルクを発生させるエンジンとなると、イキイキと感じられた性格にも影響を及ぼしそうだ。
一方で新しいモデルは、軽量化も果たしている。トーションビーム式となるリアサスペンションの構造を見直したほか、ボディ構造もより強固なものとすることで、先代から70kgもの減量に成功。おかげでスイフト・スポーツの車重は1tを切っている。
0-100km/h加速は8.2秒でありながら、燃費は嬉しい17.8km/ℓ。最高速度は、209km/hとなる。