ESPは完全オフに　本物のモデル

トラクションコントロールと、オンにしていてもほとんど介入することのないESPは、ありがたいことに完全オフが可能で、タイヤのブラックマークを残すかどうかはドライバー次第だ。

しかし、よりパワフルなクルマとは違い、どうしようもない状態にはまり込むまでには十分な余裕が感じられる。BRZの懐は非常に深く、アグレッシブにもスムースにも、どんな運転スタイルでもドライバーを楽しませてくれる。

交通量の少ない見通しのいいB級路があれば、他のクルマではできないような運転も試すことができる。BRZはその車体中心を軸に旋回し、そのコンパクトさによって、英国のB級路でも車線を踏み外してしまうのではないかという恐怖を感じることがない。

すべてが、このクルマを扱い易く感じさせる一方で、依然として素晴らしいスポーツカーでもある。同僚のジミ・ベックウィズがマツダMX-5（日本名：ロードスター）からBRZに乗り換えたあとに発したコメントが核心をついている。彼は「より本物に感じる。スペシャリストのためのモデルのようだ」といったのだ。

彼の意見に同意する。そして、だからこそ、このクルマのキーをすぐには渡したくない。

テスト車について

モデル名：スバルBRZ 2.0i SE LUX MT
新車価格：2万6050ポンド（399万円）
テスト車の価格：2万7550ポンド（422万円）

テストの記録

燃費：9.1km/ℓ
故障：無し
支出：無し

すべての画像をみる　全21枚