小型ホットハッチ対決 ルノー・トゥインゴ vs アバルト500 回顧録

公開 : 2018.05.05 08:10

動力性能はアバルトが有利

トゥインゴの約235万円という価格と比べると、アバルト500の295万円は少々高く感じられても仕方がない。これだけ価格が違うのに、エンジンパワーはたったの2psしか違わないのだ。

だがそれ以外のスペックを見比べると、500の方にアドバンテージがあることがわかる。車両重量はトゥインゴが1049kg、500が1110kg(欧州仕様/1035kg)と、ほぼ互角だ。

しかし0-100km/hのタイムではかなりの開きがある。自然吸気1.6ℓのトゥインゴの公称タイムが8.7秒なのに対し(われわれはロードテストでまったく同じタイムを0-97km/hで記録した)、ターボエンジン搭載の500は7.9秒なのだ。

この500のタイムを素直に信じられない人もいるだろうが、先日われわれが行ったトップグレードのエッセエッセのロードテストでは、曇り/気温低めという条件で公称タイムより0.2秒遅い7.6秒をマークしただけに、スタンダードのアバルト500のタイムも、ほぼ信用していいだろう。

さらに500のほうがパワーバンドも広い。ピークトルクの21.0kg-mを3000rpmから発生するのだ。一方のトゥインゴの最大トルクは16.3kg-mしかなく、しかも4400rpmまでエンジンを回さないといけない。

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