アウディRS3新型、日本導入 国内でセダンに試乗 スペック、価格に見合う?
公開 : 2018.04.24 11:40 更新 : 2018.04.25 12:23
新型アウディRS3が、いよいよ日本に導入。さっそくAUTOCAR JAPANは、国内で試乗をこころみました。400psを捻りだす、直列5気筒ターボだけでなく、マグネティックライド(オプション)などが生みだす「洗練性」の両立に吉田 匠がハイライトを当てます。
もくじ
どんなクルマ?
ー 新型RS3のハイライト
どんな感じ?
ー 洗練とダイナミックさの両立
ー いざ、ワインディングへ
「買い」か?
ー 理想サイズの高性能スポーツサルーン
スペック
ー アウディRS3セダンのスペック
どんなクルマ?
新型RS3のハイライト
アウディA3系のトップスポーツモデル、RS3。通常は4気筒を搭載するエンジンルームに、アウディ自前のスポーツエンジン、直列5気筒ターボを横置きし、クワトロシステムで4輪を駆動する。走り出した途端に、オッ、コイツはいい、と感じたクルマだった。
アウディA3はフォルクスワーゲン・ゴルフの姉妹車で、基本はゴルフと共通するプラットフォームの上に成り立つクルマだ。ただし、ゴルフとの差別化を明確にするべく通常のハッチバックは存在せず、4ドアセダン、および5ドアワゴンといえるスポーツバックの2種類のボディを架装する。
標準モデルのエンジンはいずれも4気筒ターボで、1.4 TFSIが122ps、2.0 TFSIが190ps、さらにS3用の2.0 TFSIが290psを発生、1.4系はFWD=前輪駆動、2.0系はクワトロ=4WDで、S3も当然クワトロである。トランスミッションは全車ツインクラッチの7段Sトロニックを採用している。
これらすべてのモデルの上に位置するのが、今回乗ったRS3で、エンジンは2.5 TFSI、つまり2480ccの5気筒ターボにアップグレードされ、なんと400psのパワーと48.9kg-mのトルクを捻り出す。それが、7段Sトロニックとクワトロシステムを介して4輪に振り分けられる。
エンジンの5気筒化と同時にシャシーも強化され、サスペンションが固められると同時に試乗車にはオプションのマグネティックライド電子制御ダンパーが備わっていたほか、ブレーキも大径のローターと専用のキャリパーを備えるものが装備され、タイヤは試乗車の場合、19インチのピレリPゼロを履いていた。
RS3にはセダンとスポーツバックの2種類のボディがあり、ボディ内外装にもRS3の名に相応しい仕上げが施されている。車両本体価格はそれぞれ780万円と767万円で、A3系としては最も高価だが、RSシリーズのなかでは最も安価なモデルではある。