意外? BMWエンジン搭載のクルマたち 前編

公開 : 2018.04.29 06:10

レンジローバーP38A

ローバー取得において、ランドローバーこそがBMWの狙いだった。その宝石を得るために、冠を丸ごと手に入れたとでもいうべきか。理由のひとつはオフロード技術の獲得で、それがX5を産んだことはいうまでもない。ただし、レンジローバーそのものもまた、BMWを魅了するに十分な存在だった。ミュンヘンは英国の大看板を手に入れたわけだが、P38Aとしても知られる2代目レンジが、初代から使い続けたのろまなVMモトーリ製に代わる洗練されたターボディーゼルを手に入れたのは、ランドローバー側が得た見返りと言えるだろう。

オンロードのパフォーマンスはともかく、BMWから供給される2.5ℓユニットのトルクは十分で、泥道を走り回ったり牽引したりしても不満を感じさせなかった。そして多くのP38Aが、驚くほどの走行距離を重ねることとなったのである。

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