意外? BMWエンジン搭載のクルマたち 前編

公開 : 2018.04.29 06:10

ローバー75

ローバー75は「政治」から生まれたクルマだとしばしば語られる。ローバーがBMWの手に落ちた翌年の1999年に登場し、経営破綻した2005年に生産を終えた事実が、これが実にいいクルマだったという事実を容易に覆い隠してしまうのだ。これに積まれた2.0ℓのターボディーゼルが、BMWのM47ユニットであった。コモンレール・テクノロジーの採用で出力と効率を向上させたが、それ以上に印象的だったのが洗練性。実際には知らせた人々は皆、それを脳裏に焼き付けているはずだ。

通常の走りではほぼ音も無く、まさに開発の狙い通り、これぞ紳士の足というべき75。そのディーゼルユニットは、当初116ps、のちに131psに強化された。ロングホイールベース版のヴァンデン・プラは、市長のような地位の人間が乗るにふさわしいクルマだった。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事