0-97km/h 2秒切り

いまのリマックの成功の秘訣ならびに今後の計画についてチョリッチに話をきくことができたので、ご紹介しよう。

テスラ・ロードスターの0-97km/h加速1.9秒を見て、C_Twoの目標をあげようとは考えた？

「2秒を切るのが大前提というわけではありませんでした。テスラのロードスターがひっさげてきた数字はたしかにとんでもないですが、それに関する詳しい説明がありませんからね。テスラとは会社の方向性がちがうので比べられたくはないのですが、電動車をつくるという点ではおなじですから、どうしてもおなじ指向になるんでしょうね」

「テスラが大ぶろしきを広げてきたこともあって、（リマックCEOの）マテ・リマックも技術陣の尻を叩いてきました。もちろんわれわれとしても彼らの記録はやぶりたかったですが、120%できると確信できるまでは公にはしませんでした」

「はじめの計画では1段変速でしたが、0-97km/h加速を1.85秒でとなると2段変速が必要になりました。ですがF1の技術を取り入れたことで、まったく新しい解決法にたどりつきました」

「後ろのモーターと左右の後輪とのあいだに、それぞれ1基の2段変速機をおくことにしたのです。平歯車なので強烈なノイズを出しますが、ともあれ目標の加速時間は達成できました。前輪用には左右に1段の変速機がついています。これだけでも0-97km/h加速は1.95秒、0-300km/hも11.8秒になります」

すべての画像をみる　全8枚