試乗ジャガーE-PACE(Eペース)2.0L P250 走り/サイズ/内装を評価

公開 : 2018.04.26 18:40  更新 : 2018.05.01 14:31

どんな感じ?

インジニウム・ガソリン+9速AT+AWD


走りはジャガーのDNAというものをダイレクトに感じさせる、とてもスポーティなものだった。前で紹介しているように、試乗車に搭載されるエンジンは249ps仕様の2ℓ直列4気筒ターボ。それに9速ATを組み合わせ、「エフィシエント・ドライブライン」と呼ばれる、マルチプレートクラッチを使用する4WDシステムで、常に最適な前後駆動力配分を実現する。このパワーユニットが、実に軽快な加速フィールを、E-PACEに生み出しているのだ。

9速ATのシフト制御も常にスムーズだ。興味深かったのは、そのエクステリアデザインから想像していたほどに、E-PACEの走りにはトラディショナルなスポーツカー的な演出が感じられないこと。キャビンは常に快適な空間で、必要以上にエンジンの存在や、あるいはエグゾーストサウンドを意識させられることはないのだ。あたかも高級サルーンをドライブしているかのような、快適なクルージングが楽しめる。


この走りの高級感を生み出している、もうひとつの大きな理由は、剛性とともに軽量性も徹底的に追求したボディ、そしてリアにマルチリンク式を採用したサスペンションにある。前後のピレリ製Pゼロタイヤは20インチ径。その重量感をまったく感じさせることなく、常に正確に4輪を接地させるテクニックは、さすがにジャガーの作といった印象だ。
 

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