メルセデス・ベンツA45 AMG
公開 : 2013.03.05 22:42 更新 : 2017.06.01 01:48
335bhpのメルセデス・ベンツA45 AMGがジュネーブ・モーターショーでデビューした。このA45 AMGは、メルセデス・ベンツとAMGが若いユーザーをターゲットとして世に送り出すモデルであり、BMW M135iとアウディRS3が直接のライバルとなる。
A45 AMGは58,000ポンド(850万円)のC63 AMGよりもかなり安い36,000ポンド(525万円)という価格が付けられる。それは、M135iより若干高く、次のアウディRS3よりも若干安い。
A45 AMGは、AMG製初の4気筒エンジンを搭載する。この21991ccのターボ・ユニットは、335bhp/6000rpm、45.9kg-m/2750rpm-5000rpmというパワー、トルクを発揮する。
このA45 AMGは、それまでのトリムとサスペンションがアップグレードされたのみのAMGのバッジが付けられたAクラスとは異なり、かなりの部分が特別製となる。
アルミニウム製のエンジンは、砂型キャスト・ブロックと大きなツイン・スクロール・ターボを備え、この次のCLA45 AMGにも使用される予定のパワー・ユニットとなる。このエンジンは、アファルターバッハ工場で1台1台ハンドメイドされるもの。その高出力は、シリンダー・プレッシャーとスプレー・ダイレクト・インジェクションによって可能となっている。アイドリング・ストップを備え、CO2排出量は161g/km、燃費は12.0km/ℓをマークする。
最高速度はリミッターで250km/hに制限されるが、0-100km/h加速は4.6秒というタイムをマークする。
AMGは、A45 AMGが4WDでなければならないと開発当初から決めていたという。7速のデュアル・クラッチ・ギアボックスは、2つのアクスルの間のトルク配分を調整する。4WD(4マティック)とデュアル・クラッチが組み合わせられたのは、これが最初となる。トランスミッションは、エフィシェンシー、スポーツ、マニュアルの3つのモードがあり、ESPスタビリティ・システムは、単独でオフにもできるし、スポーツ・モードであれば自然にカットされる。
ブレーキは、フロントが32mm厚のΦ350ドリルド・ベンチレーテッド、リアが22m厚のΦ330ベンチレーテッドだ。
サスペンションは、引き締まったスプリングとダンパー、そして固められたブッシュなどでチューニングされ、ステアリングもリチューンされている。
エンジンのクーリング・システムは、SLSに使われている技術が採用された。
エクステリアは、多くのAMGアップグレードが施されている。フロント・スプリッター、マット・グレイにペイントされたAMGスペックのラジエーター・グリル、グロス・ブラックにペイントされたエア・インテーク、サイド・スカート、アウターミラー・カバーなどだ。
タイヤはグレーの18インチ・ホイールに235/40サイズが組み合わせられる。
インテリアは、フロント・シートがAMGの薄いシェルのものに変更され、インストルメント・クラスターもAMGのオリジナル・デザインとなっている。Aクラスの特徴的なアイボール型のエア・ベントは赤いベゼルとなり、シートベルトも赤となる。
オプションとしては、カーボンファイバー・パッケージが用意される。それは、フロント・スプリッター、サイドシル、リア・バンパー・トリムなどがカーボンに変えられる。また、赤いブレーキ・キャリパーと19インチ・ホイールもオプションだ。
パフォーマンス・アップグレードとしては、新しいエグゾースト・システム、固められたスプリングとダンパー、リア・ウイングや大型化されたフロント・バンパーなどダウンフォースを稼ぐための空力的なパーツが用意される。
メルセデスによれば、30代や40代のユーザーにアピールすると共に、小さくて愉しいクルマを探している年長のユーザーにも受け入れられるモデルとなったという。
ジュネーブ・モーターショー特設ページ