BTCC熱狂時代 中古で探す、アルファ155/BMW 3シリーズ/ボルボ850 後編

公開 : 2018.04.29 20:10

魅力はハンドリング 318 iS

インテリアも、派手なところはないがハイクオリティで、質実剛健といった趣き。しかも、ステアリングとブレーキのシャープさは、ほかの2台とは比較にならない。後期型に搭載されるM44型1.9ℓ4気筒は、アルファほどソウルフルな歌声を聴かせてはくれないが、なかなか熱いユニットだ。


しかし、それ以上に魅力的なのがハンドリングである。Z1由来のZアクスルサスペンションを採用し、しかもクーペの足まわりは、専用ダンパーとローダウンスプリングを奢るMテクニック仕様。後輪駆動との相乗効果で、限界直前まで、コーナーを攻められる。前輪駆動のライバルがトラクションに苦しんでも、318iSはひとり涼しい顔だ。


1994年のレースシーンに話を戻すならば、BMWシュニッツァーの追い上げは遅きに失した。アルファ・コルセは勝率が落ち込み、タルキーニは第13戦のノックヒルで大クラッシュを喫し、ダブルヘッダー開催の第14戦を欠場。しかし、第16戦から3戦連続で2位入賞し年間王者を獲得すると、その余韻冷めやらぬ第19戦で優勝を飾り、圧倒的な強さを印象づけたのである。
 

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