中国「バイトン」とは何者か BMWなど元重役が設立 インタビュー
公開 : 2018.05.19 07:40
その土地に合った人間とノウハウを
「わたしの目には、テスラは自動車メーカーを再発明しようとしているように見えます。製造も含めたすべての部分をね。その結果はご存じのとおりです。われわれは従来の自動車メーカーから優れた部分を貰ってきます。プラットフォームや製造工程を再発明しようとは思いません」
「優れた企業を見れば答えはわかります。だから一番いいのはそのまま使うことなんです。そのかわり、本当に差別化したいところに集中します。われわれの場合、それはインテリアとユーザー・インターフェイスですね」
バイトンの本社は中国の南京にある。年間およそ30万台の生産能力を持つ工場がもうすぐ完成の予定である。ブライトフェルドは4年以内に工場をフル稼働させたいという。クルマの半数は中国で販売され、残りが米国と欧州で販売される見込みだ。
南京の本社と並んで、マーケティング・オフィスが上海に、デザインとエンジニアリングのオフィスがドイツとカリフォルニアにある。ブライトフェルドは言う。「市場に即応するためには、その土地の人間とノウハウを使うのが一番です。われわれはドイツのプレミアム自動車産業の卓越性が欲しい。卓越したデザインとコンセプトとエンジニアリング。なので、ミュンヘン近郊にオフィスを構えました。自動運転とコネクティビティのハブはシリコンバレーです。そして中国で成功するためには、サプライ・プロダクション・チェーンは中国におかないといけません」