アメリカ大衆文化 無くてはならない20台のクルマたち 後編
公開 : 2018.10.07 07:10 更新 : 2019.05.04 13:03
ユーゴGV(1985年)
ユーゴGVは、1985年夏に1986年モデルとしてデビューした。価格は3990ドル(43万円)、現在の価値になおすと1万ドル(109万円)くらいだった。
アメリカでもっとも安いクルマだったが、同時にもっとも車体が短くそして遅い1台だった。それでも1986年には3万6000台ちかくが売れ、翌年には4万8812台に伸びた。
だが、これほど最悪なやりかたで大衆文化に仲間入りしたクルマもないだろう。信頼性の不足にまつわるジョークの恰好のえじきになったのだ。
たとえば、「ユーゴを倍の値段で売りたいって? じゃあ満タンにしなよ!」という具合に。会社のほうは1989年に破綻したがGVの評判には影響せず、1990年モデルをもって販売は終了した。