アメリカ大衆文化 無くてはならない20台のクルマたち 後編
公開 : 2018.10.07 07:10 更新 : 2019.05.04 13:03
フォード・クラウン・ヴィクトリア(1991年)
1992年モデルとして登場したこのクラウン・ヴィクトリアは従来とかわらず、信をおくフレーム構造のボディをかたくなに守った保守的な(バカでかいともいう)セダンのかたちをとった。
狙いは年金生活者、タクシードライバー、アメリカ中の「法の執行機関」だ。
シボレーなどのライバルがコストと需要を理由にモノコック構造と前輪駆動に移行し、だんだんと小型化へとすすむいっぽう、フォードはわが道を行った。
1990年代の終わりには、クラウン・ヴィクトリアは利益の出る警察/タクシー需要をほぼ独占するまでとなった。
V8エンジンで後輪駆動、そしてなによりも丈夫なのが支持されたのだ。黄色の1台は家へ帰れるしるし、バックミラーにうつる1台はしばしば災いのしるしだった。(画像は2000年代初頭のポリスインターセプター仕様)