ベントレー・ベンテイガW12 パイクスピーク挑戦なぜ? 舞台の裏側さぐる

公開 : 2018.05.13 11:40

敵は標高 大排気量は有利

「このクルマの実力を知るのにそれほど時間は必要ありません」とミレンはいう。「パイクスピークは『安定した速さ』よりも、『爆発的な速さ』が求められるコースであり、ベンテイガが元々もっている能力が発揮されることになるでしょう」

レース車両のベンテイガに積まれるのは、スタンダードの5950cc W12エンジンであり、その出力は609psと91.8kg-mだ。ツインターボユニットであることから、自然吸気エンジンほどは標高の影響は受けないだろうが、それでもガッシュは、スタートから頂上までの1440mにも達する標高差によって「たとえターボエンジンであっても、5%から10%は出力がダウンすることになるでしょう」と話している。


さらにミレンは「そうなると排気量が大きくものをいいます。6ℓの排気量はベンテイガにとってのメリットです。基本的にエンジン自体が巨大なエアーポンプのようなものですから」と付け加える。

「このクルマで最も印象的だったもののひとつは、ギアシフトです。最初の4速が非常にクロスしています。アタック全体の平均速度は110km/h台半ば、最高速度は200km/hを少し超えるくらいだと思いますが、そのほとんどを2速から4速で走ることになるでしょう」

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