目の当たりにしたピニンファリーナとマヒンドラの蜜月 独占インタビュー
公開 : 2018.05.12 18:40
ピニンファリーナを一流ブランドに
「ハイパーカーで終わるつもりはありませんよ」とマヒンドラ・グループの会長であるアナンド・マヒンドラはいう。「われわれはアウトモビリ・ピニンファリーナを一流のブランドにまで育てていくつもりです。この熱い思いがあれば、次にボリュームゾーンのクルマを作ることができると信じています。ただし、手を広げすぎるつもりはありません。テスラ・モデル3のようなクルマは絶対作りません」
マヒンドラ・グループがピニンファリーナの経営支配権を買ったのは2年半前である。「ラグジュアリーというのは、伝統とクラフトマンシップの統合ですね」とマヒンドラはいう。
「伝統は一夜にして作り上げることはできません。時間がかかります。トヨタは長い時間をかけてもまだレクサスでうまくいっていないでしょう。われわれがピニンファリーナを手に入れたのは、謙虚にもこのことを理解していたからです」
では、ピニンファリーナにとっては?
ピニンファリーナがマヒンドラと組んだ理由はさらにもっとロマンチックだ。「このプロジェクトによってわたしの祖父の夢を実現することができます。ピニンファリーナのバッジだけが付いた際立って革新的なクルマを路上で見かけることです」と会長のパオロ・ピニンファリーナはいう。
「われわれは自分たちのためにクルマをデザインするんです。クライアントのためではありません。祖父もとても喜んでくれると思いますよ」