CORNES CIRCUIT EXPERIENCE ‘Secondo’—目指せフェラーリ遣い

2018.4.29

コーンズ・モータースがフェラーリ・オーナーに向けて開催するサーキット・イベントが「コーンズ・サーキット・エクスペリエンス」です。今回は原点に立ち戻り、フェラーリのパフォーマンスを安全に楽しむためのドライビング・アカデミーとして開かれました。

text & photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

フェラーリを楽しむ伝統のイベント

日本におけるフェラーリの歴史を作りあげ、育ててきたのがコーンズ・モータースであることは誰もが知るところだ。単に車両を販売するだけではなく、その昔からオーナーのドライビング・スキルを高めるためのドライビング・スクールや、サーキット・イベントを用意し、フェラーリのパフォーマンスを安全に楽しめる機会を地道に提供してきた。他のメイクスでは近年になってからようやくドライビング・スクールをスタートしたが、コーンズの志しの高さは20世紀から続いているのである。

フェラーリを安全に楽しむためのテクニックを習得

今年の「コーンズ・サーキット・エクスペリエンス」は原点に立ち返り、フェラーリのパフォーマンスを安全に楽しむためのドライビング・テクニックを習得することに重点を置いたドライビング・アカデミーとされているのが特徴だ。今回は富士スピードウェイのショートサーキットとP2に設けられた特設コースを舞台に行われた。

各地から30台が参加

今回の‘Secondo’は天候にも恵まれ夏を思わせるほどの好天の元で開催され、首都圏はもちろんのこと東海、関西から30台が参加した。サーキット走行経験者と初めて参加する方の2クラスに分けられ、それぞれのスキルに合わせたプログラムが用意された。インストラクターはそれぞれのクラスに3名が担当し、きめ細かなアドバイスがなされるのが魅力のポイントだ。

メニューはショートサーキットでコーナリングをインストラクターの先導走行でライン取りを学び、P2では限界時のクルマの挙動やドリフト・コントロールを、パイロンで設けたオーバルやスラローム・コースを実際に走行して体感してゆくもの。広いスペースで行われるので、安全に攻め込むことが可能なだけに、参加者はこの日ばかりは思い切って踏み込んで公道では知り得ない限界時の動きを経験していた。

飽きさせないお楽しみプログラムも

ドライビング・アカデミーというと地味な経験型プログラムを各種試して行くものが多いが、「コーンズ・サーキット・エクスペリエンス」では基本的なプログラムのほか楽しめるメニューが用意されている。それはタイムトライアルで、この日に学んだプログラムをどれだけ身に着けたかを確認する意味合いもある。参加者にとってはトライアルでトップタイムをマークすると表彰されるという目標があるだけに、より気合が入ろうというもの。

一日で大きくスキルアップ

始まった時には怖々と走っていた初参加の受講者も、セッションが終わる頃になると見違えるほどスムースに駆け抜け、大きくスキルアップしていたことが見て取れた。

クリスタルルームでブッフェ・ランチを楽しんだ後の午後の部は、2クラスの舞台を入れ替えてレッスンが行われ、「フェラーリ遣い」の道を楽しく究めていた。レッスンが終える頃になると、オーナーはこれまで体験できなかったフェラーリ本来のパフォーマンスを存分に楽しみ、新たな境地を会得できたようだ。

また、終了後には今回初の試みとなる「洗車サービス」が用意され、帰り際にも関わらず長蛇の列ができ、オーナーの満足度を満たしたことだろう。

来る10月28日(日)には富士スピードウェイ本コースでの実施となる 「コーンズ・サーキット・エクスペリエンス セコンド」 を開催する。詳しくは、コーンズ・モータースのホームページで開催が案内されるので、興味を持たれたフェラーリ・オーナーの方は要チェックだ。

■コーンズ・モータース・ホームページ
 https://www.cornesmotors.com/

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