ジャガーXE SVプロジェクト8 助手席試乗 300台限定の実力、ウエットで検証
公開 : 2018.05.09 10:10
少数精鋭による開発 ドライバーの実力を引き上げる
フェスティバル・オブ・スピード以来、およそ想像できる範囲のすべてにわたって多くの改良が驚くほどのペースで行われたが、この素早い対応は、12名ほどのコアメンバーによる機動性に優れたチームでなければ不可能だっただろう。
ジャガーの主力モデルとはまったく異なる世界であり、当初社内でプロジェクト8に設定されていた、すべてのパフォーマンス目標を上回ったことで、ホイールナットが締めこまれているピットレーンで、エドワーズが「素晴らしい」と表現するほどの出来栄えとなった。
つまり、チームにとって、数値そのものは最優先事項ではなく、彼らにとっては、このクルマが示した新たな方向性(次項参照)こそが最も誇るべき成果であり、プークの言葉を借りれば、それはドライバーの能力を一流レーサーのレベルにまで引き上げるべきものだ。すぐにスペインで体験することになるが、ここグッドウッドで感じたものは、その実力になんの疑念も抱かせるものではなかった。
既に300台のうち1/3はオーナーが決まっており、SVOが毎週20台のペースで行う顧客向け車両生産は6月に始まる。これは驚くべきスペードで、集中して実行されたエンジニアリングの成果であり、プロジェクト9にも期待せずにはいられない。
エドワーズは現時点でなにも語ろうとはしないが、オックスフォード・ロードは決して無駄な夢のファクトリーなどではないことを、必ず思い出させてくれるだろう。