試乗 BMW i8ロードスター 2018年のフェイスリフト、前期から多くの改善
公開 : 2018.05.14 10:10
細かな改善点が多数
ブレーキング時の回生発電はもちろんだが、i8クーペと同様にリアにもモーターを搭載し、発電機の役割を果たしている。eDriveエコモードでの街乗り時には、前輪のモーターのみでささやくように静かに走ることができる。ただし、最小回転半径は6.2m近くにも及ぶため、狭い路地での取り回しには苦労するかもしれない。
しかし、i8ロードスターは遅いとは言わせない。もちろんこの価格帯でより速いクルマは珍しくない。だがモーターとエンジンの組み合わせにより、スポーツモード選択時は鋭い加速性能を見せ、快適な長距離ドライブができるだろう。幅広い領域でフレキシブルな加速をするし、高回転域でのエンジン音は官能的だ。
サスペンションのブッシュの変更や、新しいストラットの採用によりリアのホイールコントロールが改善した。しかし、荒れた路面でのロードノイズは依然として残っている。
ただし、ボディの共振は以前よりも抑えられており、全体として洗練された印象だ。
ステアリングにも改善が見られる。新しい制御プログラムにより、中立付近での応答性が向上している。スポーツカーの水準としては軽いが、以前よりは重量感がある。結果としてこのi8ロードスターは以前のクーペ版よりもレスポンシブに感じ、コーナーに安心して突っ込めるだろう。