マツダMX-5(ロードスター) 英国特別車「Zスポーツ」 2018年式に試乗

公開 : 2018.05.15 10:10

どんな感じ?

コーナーでのバランスは良い

Zスポーツでの変更点は外観上に留まり、動力性能に関してはベースになった2.0ℓと全く同じだ。

スポーツナビと同じく、締め上げられたスポーツサスペンションにビルシュタイン・ダンパー、ストラット・タワーバーを装備しており、長距離を快適に走るには少し硬い感触。その代わり、コーナーでのバランスは向上している。

ステアリングは比較的軽く、クイックなセッティングになっていて、ロック・トゥ・ロックはわずか2.6回転。このおかげで、ノーズがステアリング操作に対し素早く反応する。

とはいえ、グリップ性能はさほど高くはなく、コーナーのエントリースピードをひたすらあげようと夢中になったり、脱出時のアクセル開度に集中できるほどではない。熱中し過ぎるとMX-5はラインから外れてしまう。だが、クルマが走りたいように走らせれば、コントロールされた身のこなしで、自然と狙ったライン上をシンプルに走ってくれるし、修正も簡単だ。

2.0ℓスカイアクティブ-Gエンジンに関しては何の変更もなく、6000rpmで160ps、4600rpmで20.4kg-mを発生する。少々回転数が高いのは自然吸気エンジンだからだが、これは素晴らしい特性だ。お陰で出来のいいマツダの6速マニュアルを操るのに集中して、最適な回転数を保つ楽しみができる。シフトはクイックで、雑味なく精密なフィーリングだ。これはMX-5の愛すべきポイントのひとつだ。

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