ヒュンダイ、次世代コンセプト発表 あえて他モデルと共通項もたせず
公開 : 2018.05.09 06:10 更新 : 2021.03.05 21:37
ヒュンダイのスタイリング・チーフ、サン・ヤップ・リーが、同社の次世代デザインについて語りました。多くのメーカーが、ボディ形状をまたいで、デザインに共通項をもたせる一方で、ヒュンダイはモデルごとに個別のデザインを与え、これを「ヒュンダイルック」と呼びます。
もくじ
ー ル・フィル・ルージュに続く新言語
ー 「感覚に訴えるスポーティネス」とは
ル・フィル・ルージュに続く新言語
ヒュンダイは最近発表されたル・フィル・ルージュに続く、ふたつ目のコンセプトモデルを構想している。
ル・フィル・ルージュの引き締まったルックスは、エモーショナルな魅力に満ちている。4ドアクーペのこのクルマは、3月に行われたジュネーブ・モーターショーのスターだった。
そして、スタイリング・チーフのサン・ヤップ・リーによれば、ル・フィル・ルージュに続いて、ヒュンダイの新デザインテーマを全く違った形で解釈した新たなコンセプトカーが発表されるという。
「わたしたちは『金太郎あめ』式のスタイリングは求めていません。ヒュンダイというブランドにはうまく当てはまらないのです」とリーはいう。
「というのも、ヒュンダイは世界中で多くの異なるモデルを販売しており、その全てに合うようなデザインを作ることは不可能なのです」
リーはヒュンダイのアプローチを、チェスに例えて説明した。
「チェスにはキング、クイーン、ビショップ、ナイトなどがありますが、すべて異なります。しかし一度集まれば、ひとつのチームになります。これがわたしたちの戦略です。わたしはこれを、ファミリールックではなく、ヒュンダイルックと呼んでいます」
「ヒュンダイのデザインは次のレベルに上がる必要があります。だからこそ、コンセプトカーを作ったのです」
さらにリーは語る。