長期テスト ヒュンダイi30 N(1) ファースト・インプレッション
公開 : 2018.07.04 15:10 更新 : 2021.03.05 21:37
ファースト・インプレッション 思わぬ出来事
良い点と悪い点があるが、ほとんどは良い点だ。
思い出すのは、i30 Nをパーキングに戻したときに珍しく見知らぬひとから声を掛けられたことだ。「すいません」といいながら近づいてきて、生粋の英国人としては少し慎重にならざるをえなかったが、何だか洒落た若者が、このクルマが最初に納車されたi30 Nの1台だと知っているかと尋ねてきた。
つまり、彼もこのクルマを注文しており、納車は2月末になると言われていたのだ。彼は前にi20に乗っていて、ディーラーからはi30 スポーツを購入するよりもi30 Nを待った方が良いと言われたらしい。彼はとても興奮しながら、彼が読んだレビュー(もちろんわれわれのものだ)について語り、エンジン音を聞くために多少廻りをうろついていても構わないかと聞いてきたのだ。もちろん、彼の期待には応えてあげた。
この出来事はふたつの点で印象的だった。同じクルマ好きに出会えたという事と、ヒュンダイがこれほどひとを興奮させるクルマを創り出したという事実だ。ほとんどのi30 Nのオーナーたちが、このホットハッチの能力とその手に入れやすさによって、ヒュンダイに魅了されたのだと想像していたが、この経験は、既にこのブランドには多くのファンがいることを教えてくれた。つまり、ヒュンダイにとってはとても明るい材料だと言えるだろう。
セカンド・オピニオン
ヒュンダイのテスト・トラックでプロトタイプのi30 Nを運転して以来、公道でもサーキットと同じくらいこのクルマが素晴らしいかどうか興味があったのだ。最初の印象は良いものだった。もちろん、少し堅すぎるが、「ノーマル・モード」での乗り心地はそれほど不快ではなかった。しかし、「N」ボタンを押せば、話は別だ……。(ジェームス・アトウッド)