英BMW 31万2000台をリコール 電気系統トラブルによる死亡事故を受けて

公開 : 2018.05.11 10:40  更新 : 2018.05.11 11:39

問題が注目を浴びた経緯

この問題は、2016年のクリスマスに起こった人身事故との関連性が指摘され、最近になって注目を浴びた。

先週には、暗闇の中で故障して立ち往生していた無灯火のBMWを避けようとして、66歳の元整備士のナラヤン・グルングが運転するフォードフィエスタが木と衝突し、死亡したという検死の結果が発表された。

BMWは、2011年には問題の電気系統の不具合に関する報告を受けていた。当時は約37万台に問題があるとされていたが、BMWが修理したのは保証期間中の5台のみだった。

2016年2月にはDVSAはBMWに対し、DVSAの筆頭技術者であるアンドリュー・チューダーの「われわれは、ひとの死を望まない」という主張とともに、同社のクルマの安全性について確認を求めた。

これに対し、BMWの部品に関する品質確保担当者のマーク・ヒルは当時を振り返り、故障が起こってもステアリングやブレーキは正常に働くため、この問題は「重大」ではないと考えていた、と話す。

ヒルは当時、次のように述べた。「大半のケースで、事前にユーザーに警告が発されており、安全上の欠陥とは言えない」

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