英BMW 31万2000台をリコール 電気系統トラブルによる死亡事故を受けて
公開 : 2018.05.11 10:40 更新 : 2018.05.11 11:39
英国以外の国の対応
BMWは、2013年に米国で50万台をリコールし、オーストラリアやカナダ、南アメリカでは小規模なリコールが行われた。しかし、なぜグルングの事故が起こるまで英国が対象外とされたのかは疑問が残る。
BMWは英国ではこれ以上のリコールは行われないと語った。ハンドルの位置の違いからくる技術的な配置の違いと同様に、英国と他の市場向けのクルマでは技術的な違いがあるためである。
同社は、それぞれの地域の気候やその他の環境的なコンディションも考慮しつつ、それぞれのクルマのタイプで調査を進めていると述べた。
しかし、グルングの事故の担当弁護士は言う。
「DVSAのエンジニアは調査時に『死亡事故は望まない』と話していました。この問題が生命に関わる可能性があると認識していたと考えられます。もし高速道路やA級道路で電源を喪失した場合、ブレーキランプやハザードランプが作動せず、重大な事故が起きるでしょう。一番の問題はライトが点灯しないことです。ライトがなければ他のクルマから見えません」