VWトゥアレグ2018年型 3.0 V6 TDIディーゼルに試乗 慎み深さが魅力

公開 : 2018.05.17 18:10

どんな感じ?

まずはV6から キャビンはフォルクスワーゲン

新型トゥアレグのハンドリングは先代モデルよりも優れたものになっているが、敏捷性と落ち着きに関しては、ポルシェカイエンには遠く及ばない。インテリアに関しても、高級素材とハイテクが投入されているものの、全体として見れば、やはり、レンジローバー・ヴェラールやボルボXC90の高級感やデザインセンスとは大きな差がある。

今年中にはV6ディーゼルとV6ガソリンのふたつのモデルが英国に上陸する予定であり、V8ディーゼルとガソリン・プラグインハイブリッドは遅れて登場する。

今回テストしたのは、姉妹モデルのアウディQ7よりも高い286psのパワーを発揮する、よりパワフルなV6ディーゼルターボ・モデルだ。ライバル・ブランドでは4気筒ディーゼルが唯一の選択肢となるだろう価格で、6気筒のスムースさと、豊かなトルクを味わわせてくれる。

テスト車両にはふたつのチャンバーをもつエア・サスペンションと、アクティブ・アンチロールバー、四輪操舵が搭載されていた。これらはトゥアレグのエントリーモデルではオプション扱いだが、それでもセンターデフ方式の四輪駆動システムと、8速オートマティック・ギアボックスは標準となる。

5シーターモデルでは、後席バックレストをたたまない状態で、810ℓのトランクスペースを確保しており、前席/後席ともに大柄な大人にも十分なスペースである。

キャビンはソリッドな見た目と質感をもつ、高級で手間のかかったものだが、機能的ではあるものの、その雰囲気には華やかさが足りないようにも感じる。つまり、過剰な豪華さや装飾のない高級さであり、フォルクスワーゲン流のモダンなものだといえるだろう。

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