フォード・フィエスタST 2018年モデル試乗 新型、操舵/乗り心地は洗練

公開 : 2018.05.18 11:40

新しくなった3代目フィエスタSTに試乗しました。興味深い構造のサスペンションや、新設計の気筒休止機能付き3気筒ターボエンジンなど、注目すべき点が多数あります。卓越したハンドリングと、より洗練された乗り心地によって、先代よりも魅力が増しています。

もくじ

どんなクルマ?
真面目に作り込まれたホットハッチ
ヘリカルLSDも

どんな感じ?
興味深いサスペンション
乗り心地と運動性能を両立
気筒休止付き3気筒エンジン
類まれなボディコントロール
トラクションも向上

「買い」か?
以前よりも魅力が増した

スペック
フォード・フィエスタSTのスペック

どんなクルマ?

真面目に作り込まれたホットハッチ

ホットハッチが採算度外視のモデルだった時代を覚えているだろうか。三菱ミラージュ・サイボーグRやシトロエンAX GT、ルノー・クリオV6のような、変わり種やイメージリーダーが生まれた時代だ。時代は変わり、今ではそのようなクルマは作られていない。

最近の、そのようなモデルの後継モデルもファン・トゥ・ドライブだが、おそらく真面目に作り込まれたクルマだ。そして、ビジネス的には高付加価値モデルでもある。メーカーからすれば、ホットなスーパーミニはブランドのイメージリーダーのひとつで、このクラスのモデルの販売台数は、ヨーロッパでは5年前の2倍にもなっている。

3代目フォードフィエスタSTは社内のチューニング部門であるフォード・パフォーマンスによってチューニングされたクルマだが、そのスペックや開発に費やされた多くの時間と努力からは、商業的な期待が透けて見える。

ヘリカルLSDも

7代目フィエスタ・ハッチバックの発表から1年が経ち、新しいSTモデルは多くのハードウェア・アップデートとパフォーマンス上の特徴を備えて登場した。ノーマルからの改善の度合いは、チームRSが作った2002年の名作、フォーカスRSと比べても多い。

3代目フィエスタの一大ニュースは、フィエスタとして初めて、駆動輪である前輪にヘリカルLSDを選択できるようになったことだろう(実際にはオプション設定で、クワイフ社から供給される)。

それではテストを始めよう。

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