フォード・フィエスタST 2018年モデル試乗 新型、操舵/乗り心地は洗練
公開 : 2018.05.18 11:40
どんな感じ?
興味深いサスペンション
STモデルを作るにあたって、フィエスタのホワイトボディには重要な部分に補強が加えられ、標準車に比べ14%強度が向上した。フォードのパフォーマンスカーの中で、最も速いステアリング比と硬いトーションビームを搭載しているが、サスペンションは特に興味深いので少し紹介しよう。
テネコ製のダンパーは細かく設定が変更でき、コンベンショナルなパッシブダンパーよりも低周波、高周波を問わず、衝撃をうまくいなすダブルバルブ式である。アダプティブ・ダンパーは装備されない。
さらに、リアアクスルの上には、あえてアシンメトリーの指向性スプリングが装着される。通常求められる耐荷重性はもちろんだが、効率よく曲がってリアアクスルに追随し、リアホイールに水平方向の力を加えて安定させる機能も備えている。
ホットハッチにツインビーム式リアサスペンションを採用する場合、効率的なリアアクスルの配置とハンドリングの精密さを追求することになる。すると、かなり硬いサスペンション・マウント・ブッシュを装着する必要があり、もちろん、乗り心地は悪化するのが常である。
しかし、新型フィエスタSTは特殊なスプリングを用いることで、この問題を解決したのだ。