史上最速1600km/hの夢 資金問題が解決 まずは2019年中に1280km/hめど
公開 : 2018.05.18 10:10
昨年には滑走路でテストも
このテストの様子は下の動画で見ることができる。このときのドライバーであり、20年にわたって史上最速の男であるアンディ・グリーン空軍中佐はこのマシンに初めて搭乗した。
最終テストの場所には50ものテストトラックが作られることになる。これは一度の走行で泥の路面が破壊されてしまうためだ。通常のタイヤでは超高速での遠心力により崩壊してしまうが、アルミニウム製車輪は10200rpmまで対応できるとのことだ。
このテストにおけるデータは500以上のセンサーによって記録され、ブラッドハウンド内はもちろん世界中の学校と共有され、学生の教育に用いられる。ブラッドハウンドの走行のため、地元自治体の協力によって57平方kmにわたって16000tもの岩が搬出される。モータースポーツイベント向けとしては史上最大規模だ。
支援者たちはブラッドハウンドが2020年に1600km/hを達成する前に、2019年中に1280km/hの達成したいと考えている。これはグリーン中佐が1997年10月15日に達成した1228km/hという記録を上回るものだ。これを実現するためには、ブラッドハウンドのジェットエンジンが13tもの推力を発生させる必要がある。320km/h時の4倍にも達する出力だ。