試乗 テスラ・モデル3 生産/価格は課題 自動運転や乗った印象は?
公開 : 2018.05.21 10:10 更新 : 2018.09.18 18:19
初の量販モデル ライバルは5シリーズ?
だからこそ、いまモデル3を試してみる価値があるのだ。他のテスラ同様、このクルマは魅力的な価格で登場した動力性能に優れるピュアEVであり、「価格」と「生産量」に関して、未だやるべきことが残っているとはいえ、テスラ初の量販モデルでもある。米国では3万5000ドル(385万円)から購入することができるが、英国価格の発表はこれからだ。
すでにテスラとしては、これまでで最も多くの台数を生産しているとはいえ、まだ十分ではない。現時点で、カリフォルニアのフリーモントにある工場では、2200台/週のモデル3を生産しており、これで十分なようにも思えるが、テスラの目標は5000台/週だったのだ。そして最終的な生産台数目標は1万台/週とされている。
英国向けの右ハンドル仕様の登場はどんなに早くても来年まで待たなければならない。まずは左ハンドルモデルの輸出が先だ。だから、われわれはモデル3の試乗を行うため、フリーモントまでやってきた。
現時点では、モデル3は左ハンドルであるだけでなく、約50万にものぼる初期オーダーのなかから、このクルマをいち早く手に入れたければ、最も豪華なトリムとスペックをもつモデルを選ぶ必要がある。
もし、BMWの3シリーズや5シリーズをライバルモデルと考えるなら、全長4.7mの5人乗りセダンであるモデル3には、3シリーズよりもつま先の幅ほど長く、より余裕のある室内によって、5シリーズが直接のライバルとなるだろう。優れたパッケージによって、十分な室内スペースと前後のトランクスペースを確保している。