試乗 テスラ・モデル3 生産/価格は課題 自動運転や乗った印象は?
公開 : 2018.05.21 10:10 更新 : 2018.09.18 18:19
究極の洗練 答えは電動
シートは評価が難しい。フラットであまりホールド性は良くないものの、ドライビングポジション自体は適正だ。ステアリングは、サブメニューから、ステアリングホイール上に設置されたツマミによって電動でポジション調整が可能であり、ロック・トゥ・ロックはわずか2回転だが、直進状態ではややレシオが低くなり、反応も素晴らしい。さらに、ステアリングの重さも好みに応じて、ライト、ミディアムとヘビーが選べるが、ミディアムがベストだろう。
もうひとつ言っておきたいのは、個人的には電動パワートレインを気に入っているということだ。もちろん、わたしも小さなフライホイールをもつフラットプレーンクランクのV8のほうが好きだが、パワートレインに究極の洗練を求めるなら、電動がその答えになる。ロールスロイス・ファントムは、ほぼ間違いなく、エンジンモデルとして絶え間なく磨き上げられた、最上のスムースさをもつ素晴らしいモデルだが、そのスムースさも電気には及ばないだろう。
クリープは自在に制御でき、スロットルのレスポンスも調整可能だ。さらに、巡航速度でのブレーキ回生もライトモードとノーマルから選択できる。どちらも小気味いい加速と減速レベルを一旦設定してしまえば、足首の角度でモデル3の加減速は思いのままであり、それ自体が非常に魅力的だ。