モーガン・プラス8に試乗 デビューから50年「完ぺきでない」という魅力

公開 : 2018.05.20 07:40  更新 : 2018.05.21 09:48

素晴らしいルックス 驚異のスペック

もともと、クルマの見た目よりも、そのクルマがどんな風に走るかを重視しているほうだが、それでも、プラス8のルックスには目を見張らざるを得ない。ヴィンテージ・ホットロッドのように低く、ワイドに構えたボディは、何か純粋なドライビング体験を予感させ、現代のクルマよりも、より野性的で魅力にあふれる。

モーガンらしく、このクルマが現代のクルマのように完璧ではないことは分かっているが、それでもこのクルマを運転したくないとは思わない。

もちろん、目の前にあるモデルが、公称わずか1100kgの、4.8ℓV8のパワーをマニュアルギアボックス(オートマティックも選択できるが必要だろうか?)を介して、リアだけにその駆動力を伝達するスポーツカーだということも忘れることはできない。もしこれが新たなスポーツカーの企画として発表されたものであれば、全員が狂喜乱舞するようなスペックだ。


エアロ8の基本骨格がもたらした恩恵は小さくない。レーク・ディストリクト周辺で、最後にこのクルマをそれなりのペースで走らせたのは1989年だったが、約30年前の基準だったとしても、プラス8は「路面不整に出会うといきなり道路幅一杯に横っ飛び」したことを覚えている。

その乗り心地は「ゾッとするほど」であり、ステアリングは「ハンドルを握る手を振りほどくほどのキックバック」を返してきた。それに比べれば、今回のプラス8のシャシーはマクラーレンの洗練を身に着けたと言ってもいい。

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