ロードテスト アルピーヌA110 ★★★★★★★★★★
公開 : 2018.06.02 10:10 更新 : 2021.05.13 12:00
使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
A110のような軽量で車内がコンパクトなクルマが、多彩な機能や操作を実現させようとするとき、インターフェイスとしてディスプレイが2台必要になる場合が多い。このクルマの場合、1台は10インチの標準的な計器類が表示され、ダッシュボード中央に備わる7インチのものは、ナビゲーションと通信機能の操作があてがわれている。
アルピーヌは、使い勝手があまり良くない、ルノー製の「ポートレイト・オリエンテッドRリンクⅡ」と呼ばれるマルチメディアシステムには対応していない。その代わりシンプルなナビゲーションシステムを搭載しているが、それも素晴らしいといえる仕上がりではなかった。
「マイスピン」と呼ばれるスマートフォンとのミラーリング機能を備え、アップルとアンドロイドに対応し、一般的なインターフェイスよりも操作はしやすい。加えてラップタイムやクルマのパフォーマンスデータを表示する機能も備わっている。
システムのグラフィックデザインは一般的なレベルだが、レスポンスは早く、指先での操作の反応も良い。フォーカス製の4スピーカーステレオは、クルマのサウンドトラックを楽しむことが多いだろうから、必要以上に高音質だとも思う。
視界
フロント側の視界は、細身のAピラーのおかげで良い。斜め後方の視界も悪くはないが、リアビューは細い隙間から覗くような程度。
燈火類
LEDヘッドライトを搭載し、ロービーム・ハイビームともに、充分以上の明るさを提供してくれる。
ステアリングとペダル
今回は左ハンドルの車両だったが、右ハンドルも同様に満足できるものだろう。ひとつあげるとすれば、ステアリングのテレスコピックの調整幅が若干足りないように思う。