次世代ドライバーの育成

次世代ドライバーの育成は、英国グランプリの経済状態を立て直すことにつながる。「そうしないとわれわれが困るんです」とリチャーズはいう。

「一方で、われわれは英国のレーシング・チームが今後とも世界トップの地位を保てるような野心的なレギュレーションを生み出す必要があります」

「モータースポーツへの莫大な投資は、速いクルマを売りたい自動車メーカーのプロモーション・コストです。しかし現在はみな別の方向、EVや自動運転へと向かっており、われわれのやっている技術は古臭いものだと思われる危険があるのです」

「一案ですが。BTCCのレギュレーションをハイブリッド方式として、最初のラップと最後のラップを電動としてはどうでしょう。自動車メーカーは興味を持たないでしょうか？」

さらにリチャーズは、大学生向けに自動運転のレーシングカーを開発するコンテストを提案している。シルバーストンのサーキットを3周して開発したマシンを競わせるのだ。彼はある大手自動車メーカーにこのプロジェクトの立ち上げについて打診している。

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