プロドライブ社とは何者か? 救急車からF1まで CEO語る自動車業界の今
公開 : 2018.06.02 19:10
ラリーへの参入も視野
リチャーズはもはやF1に3回目の参戦をする気はない。2008年にはプロドライブ・チームがもう少しで参戦するするところだったが。「もし3回目の参戦をしていたら、いままでの経験をすべて注ぎ込んでいましたよ」と彼はいう。「マクラーレンのカスタマー・カーで参戦するはずでした。その結果倒産していたかも知れませんが、少なくともそれでやるつもりでした」
一方、ラリーとの関りは今も続いていて、世界ラリークロスの今後の電動化計画に熱心に取り組んでいる。これはモータースポーツの中でも「EVに最適」であり、電気自動車のイメージをがらりと変えるものだという。
リチャーズはまた、WRCへの復帰も否定しないが、より大きな関心事はダカールへの参戦である。「いつか機会があれば喜んでWRCに復帰しますよ。また活況を呈していますよね」と彼はいう。
「ダカールには参戦したことがありません。いつ参戦するのがいいかははっきりわかっていますよ。ダカールはモータースポーツ最大のチャレンジです。英国ではあまり知られていませんが、大陸ではとても大きなレースです。英国のクルマ、英国人ドライバーでエントリーしようと思っています」