新型ボルボV60に試乗 ドイツ勢のアグレッシブさ、あえて狙わず
公開 : 2018.05.23 11:10
新しくなったボルボV60に試乗しました。ディーゼルが廃止されたS60とは異なり、ガソリンまたはディーゼルの両方が選択可能です。おとなしいルックスに見合った乗り味ですが、ボルボらしく快適かつ扱いやすいクルマに仕上がっています。
もくじ
どんなクルマ?
ー まさにボルボ、な作り
ー ガソリンまたはディーゼルが選択可能
どんな感じ?
ー 快適な室内空間
ー 荷室の使いやすさも良好
「買い」か?
ー 走りと快適性の両立
スペック
ー ボルボ V60 D4 インスクリプションのスペック
どんなクルマ?
まさにボルボ、な作り
ボルボV60を見て、どんなクルマと思うだろうか?
ボルボの大型プラットフォームを使って作られたこのクルマに対し、カッコいいエステートだとわたしは思う。
BMWの3シリーズ・ツーリングやメルセデス・ベンツCクラス・エステートなどと対峙することになる。これらのライバル達との勝負のゆくえはどうなるのだろう。
さて、始めるとしよう。
このクルマはボルボのスケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ(SPA)を用いて設計された5番目のモデルだ。SPAの底力は新モデルが登場する度に明らかになっている。非常に効率的かつエレガントで、ボルボがこのハードウェアを使いこなすにつれてどんどん進化しているのがわかる。
ボルボがXC90をリリースしてから3年が経った。その後もXC60、S90、V90が登場し、より小さなプラットフォームのXC40も投入された。非常に短期間で次々と新モデルが登場しているのがわかるだろう。今度はV60エステートやS60サルーンが夏に投入されることにより、SPAのラインナップが完結する。
では、他のSPA採用車種と同じなのだろうか? 技術的にはそうだ。V60は大部分がスチールモノコックで、ダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションとリアのコンポジットリーフスプリングが特徴だ。
そしてフロントに搭載された4気筒で2ℓ以下のエンジンが6速MTまたは8速ATを介して前輪を駆動する。2種類のプラグインハイブリッドや4WDが追って追加される。まさにボルボ、といったところだ。