マツダ、改良型アテンザ(セダン/ワゴン) 2.5ℓ車に気筒休止 写真27枚
2018.05.24
SKYACTIV-ビークル・アーキテクチャーの走り
走行性能に関しては、新しいアテンザではサスペンション/シートを一新。さらにボディに補強を施して剛性アップを図った。
改良の根底にあるのが、次世代の車体構造「SKYACTIV-ビークル・アーキテクチャー」だ。その思想を取り入れて、路面からの衝撃は柔軟に吸収する発想に切り替えられている。
従来型:ばね上に伝わるピーク値を抑える
(タイヤがたわまずサスが大きく縮む。反動大)
改良型:ばね上に伝わる力を滑らかにコントロール
(タイヤがたわみ、そのあとにサスが動き出す)
サスペンションは前後ともに構造を一新。ステアリングギアはリジッドマウント化し剛性感をアップ。タイヤは上下にたわむ新開発の銘柄に変更。マイナーチェンジ・モデルながら、足まわりは抜本的な改良に踏み切った。さらに、アーキテクチャー自体にも環状構造を強化する補強が適用されている。
また、乗員の身体を支えるシートは脊髄が自然なS字を描く構造となり、加えて前席にはベンチレーションを採用。静粛性に関しては、車体各部の板厚を増して車室内透過を抑えたほか、路面変化にともなう騒音伝播をマイルドにして後席の居住性を高めた。