新VW電動車「I.D.」 バッテリー/航続距離は? 意匠、コンセプトから大きく変わらず
公開 : 2018.05.23 17:10 更新 : 2018.05.24 09:24
特徴的なルックス
ドイツ・ヴォルフスブルクにあるVWのメインデザインスタジオで設計されたI.D.は、同社の今後のEV像を示す現代的なルックスを手に入れている。
VWブランドのデザインボスであるクラウス・ビショフはこのデザインプロセスについて語った。「われわれはこのクルマをきっかけにデザインを新時代へと進化させる機会を得ました。電動化により、デザインの自由度が高まっています。冷却穴を減らしたり、軸間を広げて魅力的なプロポーションを実現することもできます」
イルミネーション付きのバッジにより、これがVWであることは明確だが、現行モデルたちとはやや趣のことなるデザインだ。
鍵となる要素は簡素なフロント部分や、非常に短いオーバーハング、急角度のボンネット、傾斜の強いフロントガラス、20インチホイールが収まる大型ホイールアーチなどだ。さらに、延長されたルーフラインやガラス製テールゲートも特徴的だろう。
伝統的なフロントグリルを廃し、なめらかなサイドウインドウやテールゲートの先まで伸びるルーフラインなど、VWのデザイナーがI.D.の空力性能を高めるべく努力した跡が見られる。
全長4100mm、全幅1800mm、そして全高1550mmのそのボディは、現行の7代目ゴルフよりも155mm長く、9mm幅広く、77mm高い。ホイールベースもゴルフの2750mmよりも130mm延長されている。