新開発のMEBプラットフォーム

I.D.が4人分の独立した座席を備える一方で、市販仕様ではより一般的な5人乗りとなるだろう。VWは正確な荷室容量を明かしていないが、コンセプトの段階では後席を倒せば最大980ℓものラゲージスペースが確保されているという。

現代的なルックスとは裏腹に、市販仕様では現行の高強度鋼とアルミニウムとマグネシウムの組み合わせによるユニボディ構造を採用するようだ。これにより、生産設備に大きな投資を必要とせず現在の工場で生産することができる。

I.D.のベースとなるのはVWが新開発したMEB（モジュラー・エレクトリック・アーキテクチャ）プラットフォームだ。これは2016年1月にラスベガスで発表されたBudd-eコンセプトに最初に使われたものだ。

I.D.にゼロエミッションの動力を与えるのはリアアクスルに搭載される125kWのブラシレスモーターだ。VW内製のこのユニットは固定変速比のギアボックスを介して後輪を駆動する。

VWはこの初めてのEVの車重を公表していないが、コンピュータによるシミュレーションによれば市販仕様の0-100km/h加速は8秒以下となる見通しだ。最高速度は160km/hに制限される。

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